
小樽市立高等看護学院(小樽高看)は、学費の安さや札幌からでも通学可能なアクセスの良さから、北海道内でも指折りの人気校です。 その人気に裏打ちされた倍率や試験難易度から見ても、道内の正看護師専門学校の中では「難関校」と言えるでしょう。
そのため、「小樽高看一本」の勝負はリスクが高く、多くの受験生が札幌市内の専門学校と併願して合格を勝ち取っています。
しかし、「併願」と言っても、ただ闇雲に受験校数を増やせば良いわけではありません。
大切なのは、「今の実力」と「自分の性質」に合わせた戦略的な組み合わせです。本記事では、小樽高看を軸にした具体的な併願パターンとその選び方を徹底解説します。
1.【併願校選びの基本】小樽高看合格への3つの柱
併願校選びでは、「滑り止めだからどこでもいい」という考え方は禁物です。
無料相談に来た方に「小樽高看の他に受験校は考えていますか?」と伺うと、「どこか受けた方が良いとは思うけれど」「どこが良いかよくわからない」という返答がしばしば返ってきます。
確かに、札幌市内を中心に看護系学校は多くありますから、迷ってしまうのも頷けます。納得のいく結果を出すために、まずは以下の3つの基本を押さえておきましょう。
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受験校数の目安は「3〜4校」
体力・精神面、そして1校ごとの対策時間を考慮すると、3〜4校程度がベストなバランスです。 これ以上増えると対策が分散し、第一志望である小樽高看への集中力が削がれるリスクがあります。
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「学力」だけでなく「自分の性質」を知る
「自分は本番で緊張しやすいか」「ケアレスミスをしやすいか」を客観的に分析することが大切です。 実力はあるのに本番に弱いタイプであれば、少し余裕を持たせた併願戦略が必要になります。
また、ケアレスミスが多い場合、「問題が易しい学校」は合格ラインが高く、わずかなミスが致命傷になるため注意が必要です。
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「出題形式」との相性を見極める
入試問題は「基礎重視」か「応用重視」か、また「記述」か「マーク」かに分かれます。 過去問を確認し、自分の強みが活かせる形式の学校を選ぶことで、合格の可能性はぐっと高まります。
ちなみに小樽高看は「応用重視」の「記述形式」です。札幌市内の看護学校であれば、勤医協札幌看護専門も同様に「標準から応用」「記述の割合が多い」タイプの出題となっています。

2. 小樽高看を軸にした「3つの併願パターン」
ここからは具体的に、どのような学校を組み合わせるのがベストか、小樽・札幌近隣エリアの専門学校をベースに、3つのタイプに絞って解説したいと思います。
【パターンA】実力伯仲!人気校を狙い撃つ「強気」の併願
小樽高看と並んで人気の高い学校を組み合わせる、実力者向けのパターンです。
構成案は以下の通りです。
- 組み合わせ例
小樽高看護+北海道医療センター附属札幌+勤医協札幌看護+(あと1校)
- 難易度の順
小樽高看護>勤医協>医療センター
この併願パターンの特徴
この3校は、偏差値・人気ともに道内トップクラスです。実力に自信があり、「どこに合格しても納得できる」という受験生向けの組み合わせと言えます。
注意点:実力校ゆえの「逆転現象」
難易度の順を記載しましたが、実際には大差はなく、試験当日のでき次第で合否の入れ替わりも十分にありえます。
実際に過去の受験生の中には、「医療センターは不合格だったが、小樽高看には合格した」というケースも珍しくありません。このパターンで挑む場合は、実質的に「滑り止めはない」という覚悟が必要です。
北海道医療センター附属札幌「特有の怖さ」
北海道医療センター附属札幌は、問題が「標準的」であるがゆえに、「一問のミスが命取りになる」高得点争いが予想されます。
特に数学は「用意された選択肢から正解を選ぶ」方式です。 「自分の出した答えが選択肢にない!」と焦ってしまったり、逆に「ありがちな計算ミスを誘導する選択肢」に気づかず選んでしまうといった失点が少なくありません。
「手ごたえはあったのに結果が伴わない」という怖さがある、要注意の1校です。

【パターンB】確実に合格を掴む!「手堅い」併願
「今年、絶対に看護師への第一歩を踏み出したい」という現役生や社会人の方に最適な、守りを固めた戦略です。
- 組み合わせ例
小樽高看 +(北海道看護専門 / 三草会札幌看護 / 北海道医薬専門 から2校)
- 難易度の順
小樽高看 >(北海道看護 = 三草会 = 北海道医薬)
この併願パターンの特徴
併願校に挙げた3校は、試験の難易度が比較的控えめで、学習のブランクがある社会人の方でも合格を狙いやすい傾向にあります。
実際、北海道医薬専門学校の入試担当者が当塾へ来られた際にも、「問題は基礎を固めれば合格できる設定にしている」「社会人の割合も多い」と明言されていました。面談の際には過去問も見せていただきましたが、確かに基本中心で対策が打ちやすい試験内容という印象でした。
現状の学力と小樽高看の合格ラインに開きがある場合や、受験のプレッシャーを軽減して確実にステップアップしたい場合に非常に有効な戦略です。
念には念を!「滑り止め」でも2校押さえるべき理由
ここで注意したいのが、看護専門学校特有の「逆転現象」です。
過去には「北海道看護は不合格だったが、小樽高看には合格した」というケースが実際に起きています。看護専門学校は募集人数が少なく、年度によって倍率が乱高下するため、「絶対」が非常に言いにくい世界です。
また、当日の問題との相性(マッチング)も合否を大きく左右します。安全策を取るのであれば、「手堅い併願校」の中から2校は受験しておくのが、最も確実な合格戦略と言えるでしょう。

【パターンC】現役生におすすめ!「バランス型」の併願
試験当日まで学力の伸びが期待できる現役生や、リスク分散を最も重視したい方に最適な併願パターンです。
- 組み合わせ例
小樽高看 +(医療センター or 勤医協 から1校)+(三草会 or 北海道看護 or 医薬 から1校)
- 難易度の順
小樽高看 > 勤医協 > 医療センター >(北海道看護 = 三草会 = 北海道医薬)
この併願パターンの特徴
最上位(挑戦)から中堅(実力相応)、そして滑り止め(安全)をバランスよく配置する、最もオーソドックスで隙のないパターンです。
受験勉強において、高い目標(小樽高看)だけを見続けるのは精神的にタフさが求められます。しかし、この併願パターンであれば気持ちが挫けるリスクを最小限にすることが可能です。
「まずはここを確実にクリアする」という小さなステップを併願校で用意しておくことで、自分の成長を実感しながら、最後まで高いモチベーションを維持して挑むことができます。
地元・小樽の現役生の傾向
例年、地元の小樽潮陵高校や小樽桜陽高校の生徒さんは、このバランス型を選ぶ方が多いです。
具体的には「小樽高看+医療センター+北海道医薬」の3校や、より慎重に「小樽高看+医療センター+勤医協+北海道看護」の4校といった組み合わせが一般的です。
柔軟に「偏差値の階段」を作る
看護専門学校は年度によって試験日が重なるため、必ずしも理想通りに1校ずつ選べない場合もあります。
しかし、札幌近郊には多くの看護学校があります。併願校選びに迷ったら、まずはイメージとして「偏差値順に上から段階的に流していく」という手法をベースに検討を始めてみましょう。自分にぴったりの組み合わせが見つかりやすくなります。

当塾では併願パターンに合わせた個別カリキュラムによる指導を行っています。
詳細は【看護受験対策コースのご案内】をご覧ください。
3. スケジュール確認と最終決定のポイント
自分に合った併願パターンが見えてきたら、最後に必ず確認すべきなのが「募集要項」に基づく具体的なスケジュールです。
いくら理想的な組み合わせでも、物理的に受験が不可能であっては意味がありません。以下の3点は必ずチェックしておきましょう。
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試験日の重なりはないか?
看護学校は試験日が集中することがあります。近年では、2回(前期・後期)の試験を実施する学校も増えており、日程がより複雑化しています。
併願校についてはすべての入試日程を書き出し、勘違いや見落としがないよう整理しておきましょう。
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連日の試験に耐えられるか?
「3日連続で別々の学校を受験する」といった強行軍は、想像以上に体力と集中力を消耗します。
特に北海道の1〜2月は、「雪による悪天候」も考慮しなければなりません。移動の遅延や前泊の可能性を考えると、試験の間隔は2〜3日空けておくのが理想的です。
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合格発表と入学手続きの期限
本命の発表前に併願校の手続きが必要かどうか、事前にご家庭で相談しておきましょう。
特に小樽高看は「補欠合格」という制度があります。3月の指定日までに連絡がなければ不合格という仕組みのため、補欠になった場合の「他校への手続きの判断」を事前に決めておくことで、いざという時に冷静な選択が可能になります。

併願校選びから、志望校に合わせた専用カリキュラムの立案、家庭学習アドバイスやスケジュール管理まで、個別にサポート!
4.あなたにとっての「最適解」で合格へ導く
当塾の「個別併願戦略」について
併願校選びに「唯一の正解」はありません。なぜなら、一人ひとりの希望や学力状況によって、ベストな組み合わせは千差万別だからです。
今回は代表的な3つのパターンを紹介しましたが、これが大学との併願や、他の医療技術職系(理学療法士など)も視野に入れるとなれば、選択肢はさらに広く複雑になります。
しかし、あなたにとっての「最適解」は必ずあります。
当塾では、単なる偏差値だけでなく、「ケアレスミスの割合」「応用力」「本番での緊張度」などを総合的に分析。受講生一人ひとりと対話を重ね、ベストな併願校を決定します。
同じ実力があっても、併願戦略や直前期のスケジュール、学習内容の微調整ひとつで合否が分かれてしまうのが看護学校受験の厳しさであり、醍醐味でもあります。
「悩んでいる時間が長くなっている」「調べているうちに時間が過ぎ、勉強が進まない……」と焦りを感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの希望と学力から導き出した「専用カリキュラム」で、小樽高看合格への最短ルートを一緒に走り抜けましょう。
※大学併願(北大・札医大・医療大など)を検討中の方へ 今回は専門学校中心の戦略をご紹介しましたが、大学との併願戦略については後日別記事にて詳しく解説予定です。
