中学生の定期テスト予想問題や過去問の活用法

学習塾によっては、中学校ごとの定期テストを回収し、過去問として配布している塾も多いと思います。

また、定期テストの予想問題を作成しテストとして実施している学習塾さんもあるのではないでしょうか。

ただ、定期テストのみならず、高校受験であってもセンター試験や大学受験であっても、予想問題や過去問の活用の仕方には注意が必要です。

 

今日は、定期テスト予想問題や過去問の有効な活用方法について少しお話ししたいと思います。

 

予想問題・過去問はいつやるのが一番いいの?

定期テストの予想問題や過去問は取り組む時期が大切です。

そして、状況に応じて扱い方は2パターンあります。

 

問題集と違って予想問題や過去問は何冊もあるわけではありません。

テスト(資料)の数が限られています。

大切に使って、得点につなげていきましょう。

定期テスト勉強を開始する前に使う方法

定期テストの勉強を開始するのは、だいたいテスト4週間前がベストだと思います。

この定期テスト4週間前、テスト対策の冒頭で予想問題や過去問を使用してしまうというやり方があります。

 

過去問や予想問題をこのタイミングで使用する目的は、定期テスト範囲の概要を把握して、テスト対策の計画作りに役立てることです。

 

少し話がそれますが、当塾では、過去問や予想問題をテスト形式で配布することはしていません。

もちろん、当然ながら単元ごとの出題傾向や頻出問題、近年の流行(出題のされ方)は把握しています。

塾生には普段の講義中に実施している問題演習や質疑応答を通して、

「○○さんは~の部分で失点しそう」とか

「○○くんは~の対策に時間が必要」というように

定期テスト範囲内での生徒それぞれの傾向を把握しています。

そして、定期テスト前の講義時間では、事前に把握している生徒ごとの弱点部分を重点的に指導しケアする講義スタイルをとっています。

要するに、普段の講義がすでに予想問題を解いているような状況で進んでいるため、あえて定期テスト勉強を開始する前に予想問題や過去問を配布し解いてもらうというような時間をとる必要がないのです。

※もちろん、時間配分に不安がある場合やテスト慣れが必要と判断した場合は、予想問題などのテストを実施していますよ。

 

さて、通塾せずに独学で勉強している生徒さんや、一斉指導タイプの塾で個別のテスト対策がない塾へ通塾されている生徒さんは、定期テスト勉強を始める前に予想問題などに取り組んでみるのも良い方法です。

 

そして、

今回のテスト範囲では、どれくらい対策の時間が必要か

苦手にしている部分や暗記できていない項目がどれくらいあるのか

ということを、大ざっぱでも良いので把握します。

 

そうすることで、学習計画をより具体的に作成できるようになります

さらに、具体的な点数で現状を知ることで、「勉強をしなければ!」というような定期テスト勉強へのモチベーションのアップにもつながります。

 

 

テスト対策の仕上げに予想問題・過去問を使う方法

定期テスト直前期、すなわち、テスト勉強の総仕上げとして予想問題や過去問を使う。

これは最もオーソドックスな方法です。

 

最初にも書いたように、予想問題や過去問は何パターンも用意できるものではありません。

そのため、大切にとっておいて最後の最後に確認に使うというのが一般的です。

 

予想問題や過去問を定期テスト対策の終盤に使う場合には、やりっぱなしにしないことが大切です。

間違えた部分はしっかりと確認して、暗記や理解をしておくようにしましょう。

そのためには、予想問題や過去問を解くタイミングはテスト3日前くらいがベストなのではないかと思います。

 

前日に取り組んで間違いが多ければ、テストまでに覚えなおす時間が確保できません。

さらに、疑問点を塾や学校の先生に質問するタイミングもない可能性があります。

いくら仕上げと言っても、ギリギリではなく余裕を持って実施することが必要でしょう。

 

 

予想問題や過去問はお試しに過ぎない‼

生徒さんによっては、塾や市販の問題集などで手に入れた予想問題や過去問に頼りすぎている場合もあります。

 

「予想問題や過去問を丸暗記すればいいんでしょ?」

と、考えている生徒さんは要注意。

 

予想問題や過去問は、あくまでもお試しの資料に過ぎません。

定期テストによって、「過去問からそのまま出た!」という時もあれば「出題傾向が全く違った…」という時もあります。

ですから、予想問題や過去問に頼り過ぎるのはあまりにも危険です。

予想問題や過去問中心の勉強では、大きく得点が変わってしまう可能性があるからです。

 

大切なのは、予想問題や過去問をひとつの資料と考えることです。

 

・知識のむらがないかの確認

・時間配分の練習

・その単元の出題傾向に慣れる

 

予想問題や過去問の役割はこんなところです。

テスト範囲全体を理解したり暗記したりするツールにするには、あまりにも問題量が少なすぎます。

そのため、予想問題や過去問だけをやって

「これで安心」

などとは絶対に思わないことです。

 

定期テストで高得点を取るための近道(効率の良い方法)は確かにあります。

※以前のブログで紹介しました。

しかし、これだけをやっておけば安心などというような万能薬はありません。

よく当たると言われている予想問題を手に入れることや、過去問をたくさん持っているということは安心材料にはなりません。

あくまでテスト範囲の理解と暗記にしっかり取り組むこと。

これが、定期テストで高得点を取るための必須条件であることを忘れずに、堅実なテスト勉強を心がけましょう。

 

 

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