2学期の期末テストが来週にせまっています。
中学生は前回の定期テスト(9月)に比べて範囲も広くなっています。
そしてなにより、副教科(音楽や家庭科など)の勉強もしなければなりません。
うちの生徒達も、テストが近づいていつも以上に一生懸命に講義に参加してくれています。
ひと月近く前から定期テストを見据えて対策と言葉がけをしているので、テスト勉強については心配してません。
ただ、ちょっと疲れの色が見える子もいて、体調を崩さないかだけが心配です。
思わぬリクエスト
中学生の講義をしている講師(まぁ、うちの妻なのですが…)が、先週思わぬリクエストをされました。
講師がある生徒に、「何か追加で欲しい対策プリントはない?」と聞きました。
この生徒は、塾で取り組んでいる教材の他に、家庭でも問題集を何冊かやっています。
テスト範囲はほぼ理解できていて、あとはミスを最小限にできるかが勝負。
そこで、最終確認用にほしい教科や単元を聞いたようなのです。
そうすると、その生徒は「国語の問題演習ができるものが欲しい」との返答。
これが意外(理科と言うと思ってたらしい)で、なおかつ難題なのです。
国語は他のどの科目より中学校の先生の特色が現れる教科です。
そのため、市販の問題集はもちろん、塾のワークさえ完璧に定期テストにあった内容ではありません。
各中学で出題されると予想できる問題を中心にワークが作成されていますが、どうしても細かいところは再現しきれないのです。
1にも2にもコミュニケーション
私達は、生徒達との会話(コミュニケーション)をとても大切にしています。
ただ楽しい話を提供するという意味ではありませんよ。
生徒が何に困り、悩んでいるのか。
そして何を要求しているのかを、普段のコミュニケーションでできるだけ正確に把握するということです。
この生徒の場合も、最初は「国語の問題」と言ったようです。
しかし、これ以前の講義でも「漢文が…古文が…」という話をしていたので、
そこから「どんな内容の問題を解いてみたい(確認したい)のか」という確認をとりました。
会話の中で「漢文は返り点の打ち方・読み方」(※本人いわく、ワークでは問題数が少なく不安とのこと)
そして「古文は歴史的仮名遣いから現代仮名遣いになおす問題」をもう少し解いておきたいということでした。
難題解決への突破口
先程話したように、国語の対策プリントを用意するというのは非常に難しいことです。
しかし、「漢文の返り点」「古文の現代仮名遣い」と、ここまでヒントをもらえれば、何とかなります‼
漢字練習…そんなのは自分で何とかできる
本文の内容把握問題…それは学校のノート、ワークを覚えるのが最善策
この生徒はこれくらいのことはわかっています。
にもかかわらず「国語の問題」と聞いて、講師が漢字のプリントや内容把握の問題を与えたらキョトンとしたか、あるいは失望したかもしれません。
会話からヒントを得た私たちは、生徒の期待に応えるべく、週末はプリント作成に費やすこととなりました。
成果は月末までのお楽しみ
漢文の返り点の問題は、読めない漢字があると『読む順』に集中できないと考えて、□で文章を作り、読む順に番号を振っていく形式に。
古文は歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへなおすもので、過去に学力テストなどでよく出題されているものを参考に作成しました。
上の写真がそれ。
企業秘密なので一部だけ公開(笑)
リクエストした生徒だけが持っている、オンリーワンの教材です。
全部で5枚にもなってしまいました(負担にならないかな~)
渡した講師は
「そんなにリアクションしてなかった」と言っていました。
でも、プリントをもらって大喜びする生徒はいませんから
枚数を見て、「おぇ~っ」と言われなかっただけ万々歳です(^^;)
さて、このプリントがどんな成果としてあらわれるか…
それはテスト後にわかること。月末が楽しみです。
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